仮想通貨・暗号資産取引所の安全性について知っておこう!
こんにちは禅のロブロイです。
皆さんがイメージする「仮想通貨」「暗号資産」は「安全」なものとは程遠いのではないでしょうか。
それも当然の話ですし、否定をする気はさらさらありません。そういったイメージがあって当然だと感じますし、それが普通でしょう。
ですが、イメージや情報のアップデートは必要です。
電子機器はもちろんですが情報のアップデートを行わなければいつまでも時代には追い付けず、利益にするチャンスを逃してしまう事は非常に多いです。
しかしながら、危険性が高いのではないか?と言う不安を抱えたまま取引をするのはマイナス要素と捉える事にはなるでしょう。
それも又事実と言えるのがなんとも言えない辺りなのですが、最近の仮想通貨・暗号資産取引所は安全なのか?と言う点について調べてみる事にします。
目次
仮想通貨・暗号資産取引所について知っておこう
「安全性」はもちろん重要ですが、その前に「取引所」がどういった所なのかを知っておかなくてはなりません。
どういった仕組みなのかを知らない限りは安全なのかどうかの判断をする事は難しく感じます。
そもそも、元々は呼び方を「仮想通貨」と呼ばれていましたが、正式な呼び方は暗号資産へと変更されました。しかしながら、あまり浸透していないのか、未だに仮想通貨の呼び方の方が定着しています。
元々あった呼び方を変更すると言うのはそれだけ難しい事ですし、誰だって使い慣れた言い方をしたいと言う思いはあるのですが、「公証」が決まったとなるならそちらで呼ぶのがいいのかな?とは感じているのも事実です。
少し話が逸れてしましましたが、仮想通貨・暗号資産取引所は利用者同士で仮想通貨や暗号資産の売買を行う場です。
業者側から現金等で売買をする事も、もちろん可能ではあるのですが、メインはユーザー同士の取引となります。
だからこそ、売りたい金額、買いたい金額が合わなければ売れませんし、逆に購入する事も出来ないと言う事態になる事も多々あるのです。
その辺りはFXと似ている部分がありますね。自分で決めた金額で取引をすると言うところは特に似ています。その取引の場を提供する、そして仮想通貨や暗号資産を保管しておくのが、取引所の役割と言う事です。
あくまでも個人同士の取引がメインではあるのですが、取引所での買取や販売もしているところもあります。
早急に購入したり、売却したりしたい場合に利用するものと認識しておくのがいいかと思いますが、手数料はその分高くなると言った形です。
その他にも諸々と取引所ごとに行っている事はあるのですが、多くの取引所が行っているのは、取引をする人達の場を提供している、そして取引をする人達の仮想通貨・暗号資産を管理していると言う役割ではないでしょうか。
NEM流出事件で安全性が低いと未だに思われている
皆さんが取引所の安全性について不安視する理由について考えてみたのですが、不安視する理由になった事件が2つあるのではないでしょうか。
- マウントゴックス事件
- コインチェックNEM流出事件
はっきり言ってマウントゴックス事件の時は、仮想通貨や暗号資産の存在をまだ知らなかったので、知識だけではありますが、コインチェックのNEM流出事件の時は当事者だった事もあり、ドキドキしていた記憶が鮮明に残っています。
今考えると、確かに以前はセキュリティー面では甘い部分があったのかもしれません。しかしながら、今は違うので、その点は安心していいのでしょうか。
どういった出来事だったのかを、少し振り返ってみましょう。
マウントゴックス事件
概要を簡単に説明すると、マウントゴックス事件は、マウントゴックス社のサーバーが何者かによってハッキングされ、ビットコイン(BTC)と預かり金が大量流出してしまった事件の事を指します。 失われたビットコイン(BTC)の総額はユーザー保有分の約75万BTCと自社保有分の約10万BTCで、当時のレートでは約470億円相当と言われています。
更にこの事件に関してはCEOの横領事件にまで発展していて
2014年の出来事であり、当時もビットコインの高騰は取り上げられていたのですが、そこまで多くの人がビットコインへの投資をしていた訳では無いでしょう。しかしながら、非常にインパクトのあるニュースだったのでその当時は仮想通貨に触れていなくても記憶に残っている人は多いのかもしれません。
コインチェックNEM流出事件
発生時期は2018年です。この頃にはもしかすると仮想通貨取引を既に行っていた方も多いのではないでしょうか。
内容としては、コインチェックが保持している暗号通貨のうちNEM(ネム)(通貨記号はXEM)建ての顧客資産がクラッキングにより取引所から外部に送金されさらに別口座に移転されてほぼ100%流出してしまう事態が発生。もちろんクラッキングされたと言うコインチェック自体も被害者ではあるが、コインの管理体制の杜撰さが露呈した事件です。
当時のコインチェックは、NEM顧客資産をプールしていた口座は、常時インターネットから見える、いわゆるホットウォレットと呼ばれるウォレットで管理されていたので、クラッキングに弱かったのです。
当時の仮想通貨取引所の状況としてホットウォレットは、外部からの攻撃に弱いとされていた為、外部と繋がっていないコールドウォレットにて管理されるべきと言う流れになっていましたし、もっと言うのならハードウェアウォレットで管理するべきだとも言われていました。
ハードウェアウォレットに関してはNEMに対応したものが発売されたのが、わずか1カ月前と対応が難しかったというのも要因とは言えますが、実際問題管理体制が良くなかったのも事実なので、運営体制が大幅に入れかわる要因になりました。
仮想通貨・暗号資産取引で絶対に話題に上がる事件
上記2つの事件は、仮想通貨取引をする上で必ずと言っていいほど話題に上がる事件でもあるので、必ず経緯などは頭に入れておいた方がいいでしょう。
取引所がどういった経緯でセキュリティー対策をしてきたのかと言う事は知っておいた方が得となる事は多いように感じます。
取引所を語る上で必ず出てくる事件でもあるので、以前の仮想通貨取引所がどういった所なのか、どのように現在に至る法整備がされてきたのかを知るきっかけになるのです。
特にコインチェックの事件については「当事者」と言われる投資家たちも依然として仮想通貨・暗号資産取引を行っています。
投資家たちは「リスク」についてある程度承知している訳です。
そして、事件の後のセキュリティー対策にある程度納得していると言う点も挙げられます。
自分達でどうにもならないリスクがあるのを投資をする人達は嫌う傾向があるので、今のセキュリティに関しては問題なく思っている人が多いのではないでしょうか。
安全面はどのように強化されたのか?
安全かどうかを判断するには、問題があった頃からどのように改善されてきたのかを考える必要があります。
結局変わっていないとなると、ただただ問題が起きただけと言う事になりますしね。どの程度セキュリティ面が強化されたのかをしっかりとチェックしておくといいでしょう。
今回は例としてコインチェックがどのように変わったのかを見てみるのがいいかもしれません。
- SMS・デバイスによる2段階認証
- IDセルフィー
もちろん本人確認書類の提出事項も厳しくなっていますし、以前よりも登録自体がセキュリティが高くなっていると言う印象もあります。
また、コインチェックは事件後にFX大手であるマネックスが買収を行っており、以前のような新興会社が運営を行っている訳では無いと言うのも安全性を考える上では大きなポイントです。
事件当時とは運営会社が変わっていて、大手のしっかりとした企業になっているというのは、安全面を考えると大きな違いと言っていいのかもしれません。
事件が起こるたびに安全面は強化されている
良い事と言ってはダメなのかもしれませんが、何か大きなトラブルがあった時こそ物事は大きく動きます。
仮想通貨や暗号資産の安全面についても、同じ事が言えます。
マウントゴックス事件やコインチェックNEM流出事件があったからこそ、取引所のセキュリティ強化は進んだと考える事が出来ます。
例として、飛行機の歩みを見てみるとわかりやすい事なのですが、「事故」が発生しなければ、対策や法整備をされる事はありません。
現状でトラブルが起きない限りはそれはそうだなとも感じる事はありますが、逆に考えるのなら、トラブルが起こるたびに、法による締め付けも厳しいものになります。
トラブルが起こるのは良い事ではありません。ですが、発展していくには必要なものであり、最初から完璧なものは存在しないと考えておいた方がいいのかもしれません。
安全性だけで投資は選択できない
仮想通貨や暗号資産の取引と言うのは「投資」に分類されます。投資と呼ばれるからには損をするリスクと言うものをしっかりと考えておかなくてはなりません。
安全性が高いものを選択する必要はあるとは思うのですが、「損」をするリスクと言うのは考えておかなくてはなりません。
厳密にいうのならば、取引以外の場所での【安全性】をしっかりと確保できるかどうかを考えた方がいいのかなとは感じます。
取引で損失となってしまうのは、考え方によっては意味のあるものです。次に生かせば問題はありませんし、知識として蓄えられていきますからね。
投資のこのような側面を考えると、安全性だけを優先すると、投資自体が出来なくなってしまいます。
確実に利益になる投資なんてありませんし、リスクを負う事ができなかれば、利益を得る事は出来ないのです。
ですが、取引所や仮想通貨・暗号資産の安全性となると話は別となります。
出来る限り調べて、少しでも有利に、そして安全と呼ばれるものを選択しなくてはなりません。
どの部分の安全性を優先するのかはしっかりと考えておくと、仮想通貨や暗号資産での取引は行いやすいのではないでしょうか。
まとめ
以前は、安全性を問われる事が多かった仮想通貨取引所ですが、「国内取引所」に関しては、現状格段に安全性は高くなっていると見るべきでしょう。
取引以外の面での安全性が低いとなると利用する以前の問題になるので、これはありがたいかなと感じます。
しかしながら、ハッカーやクラッカーとの争いは、鼬ごっこです。
穴をふさげば違う穴を広げると言った形で日々戦いが行われていると考えていいでしょう。
だからこそ「絶対に安全」と言う言葉は使いません。あくまでも、以前の大きなトラブルを起こしたころよりも安全になってはいると考えた方が理想的ですね。
- 仮想通貨・暗号資産取引所を知る事が重要
- 投資に「絶対」は存在しない
- 取引以外でのリスクは排除しよう
この際、取引でのリスクはある程度仕方ないものだと考えます。動きが大きいので利益になるときも大きければ損をする時も大きくなるのです。
これは「安全性」とは別問題なので、投資をする際はある程度の覚悟も必要になるでしょう。
どんな投資をする場合でも同じとも言えるので、仮想通貨や暗号資産だけがと言う訳ではないので、そこまで気にする必要は無いかもしれませんね。